ナイトブラのお手入れ方法について詳しくご紹介します。
ナイトブラに限らず、下着は消耗品です。
お手入れ次第で長くキレイな状態を保つことができるので、正しいお手入れ方法をおぼえておきましょう。
インナーウエアー及びルームウエアー専門メーカーに15年以上勤務。デザイナーとしてバストアップブラ、楽ブラなどの商品企画に携わる。その後アウターの商品企画を兼務のうえ独立。フリーとして活動中。
目次
下着のお手入れで最も大切なこと
下着のお洗濯で1番大切なことは、 汚れをそのままにしないということです。汚れは長く置くほど落ちにくくなるので、こまめに洗うことを心がけましょう。
汗や皮脂などを放置すると、生地の通気性や吸湿性、保温性、柔軟性などが失われて、素材の傷みを早めてしまいます。
「その日の汚れはその日の内に落とす」が基本。
1番のおすすめは、お風呂に入る時についでに下着もお洗濯してしまうことです。
基本的にナイトブラを含めた下着類は、手洗いが1番おすすめです。
次の章で洗濯表示についても触れますが、タグに洗濯機可能のマークがついていても、下着特有の繊細な素材と形をくずさないよう、出来るだけ手洗いすると良いでしょう。
手洗いの方法については後ほど詳しくご紹介します。
お洗濯の前の準備
取り扱い絵表示の確認
まずはナイトブラの裏側に付いているタグを見て、取り扱い表示を確認しておきましょう。
取り扱いマーク(洗濯表示)の意味については、下の記事に一覧を掲載しているので参考にしてください。
→ 新しい洗濯表示マークを理解して、お洋服のお手入れを完璧に
パッドは取り外しておく
取り外しできるパッドが付いているナイトブラは、パッドを取り外して手洗いしましょう。
ブラと同じく中性洗剤を使って「ふり洗い」で。乾かす時は、タオルで包みこんで水気をとってから、風通しのよいところで陰干しをしてください。
ホックがあるものは閉じておく
最近のナイトブラは、ホック付きのものが増えています。手洗い・洗濯機洗いに限らず、ホックはきちんと閉じた状態でお洗濯するようにしましょう。
下着はネットに入れて洗濯機洗いをするという人も多いと思いますが、この場合も同様です。
ネットやファスナーの隙間からホックの金具が露出し、ナイトブラの素材を痛めてしまう事も多いので注意してください。
ナイトブラのお洗濯方法
ナイトブラのお洗濯方法については主に下の2種類になります。それぞれコツをご紹介するのでやってみてください。
- 手洗い
- 洗濯機洗い
色の濃いものと薄いものは分けて洗うようにしましょう。
使用する洗剤、柔軟剤、漂白剤
洗剤
取り扱い絵表示で「中性」と指定されているもの、シルクやウール素材は、中性洗剤を使用します。酵素入り洗剤や弱アルカリ性洗剤は、生地を傷めてしまう原因になるので避けてください。
綿、麻、合成繊維のものは、一般的な衣類のお洗濯で使われる弱アルカリ性の洗剤でOKです。ただし蛍光増白剤が配合されている場合は、色ムラ状に変色することがあるので、よく溶かしてから使用しましょう。
柔軟剤
リンスのような役目をはたす柔軟剤は、仕上がりの風合いや肌触りをよくするのに効果的です。※素材により、柔軟剤を使用できないものもありますのでご注意ください。
漂白剤
塩素系の漂白剤は、生地を傷めたり、変色や黄変、ポリウレタンの脆化を促進するので、使用は避けてください。
手洗い方法と上手に洗うコツ
(●画像)
大きめの容器を使い、軽く振り洗いをするのがおすすめです。汚れのひどいところはつかみ洗いをします。もみ洗いやねじり絞りは、型くずれや素材を傷める原因になるので避けましょう。
すすぎは充分にしましょう。洗剤が残っていると黄ばみや色おちの原因になってしまいます。
すすぎの目安としては、洗剤液を捨てて新しい水に入れ替え、2~3回くらいすすぎをしましょう。すすぎ方は、基本的には洗った際の方法と同じ方法で行い、水がキレイになったらOKです。
衣類の端をもって洗剤液の中で軽く衣類を振るようにして洗います。振り洗いは、シワがよりやすい薄手のブラウスなど、繊細な衣類を洗う時におすすめです。
洗剤液の中で汚れた部分を手のひらで握ったり離したりするようにして洗います。
ニットやセーターの袖口や裾など、部分的な汚れを洗う際にもおすすめの洗い方です。
洗濯機洗いの方法と上手に洗うコツ
ブラジャーはホックをとめて、下着用の洗濯ネットにアイテム別、同系色ごとに分けていれます。色移りしそうなものには気をつけてください。
例えば写真のように、ネットが2重になっているランジェリー用の洗濯ネットが1枚あるととても便利です。
ワコール/Wacoal ランジェリー専用 洗濯ネット
弱水流で5~6分程度洗います。全自動の場合は、ソフト洗いやランジェリーコースなどを選び、長く洗いすぎないように注意しましょう。
脱水方法と下着を傷めないコツ
脱水は短時間で行い、脱水が終わったら、すぐに陰干しをします。濡れたまま放置しておくと、色がにじんだり、色移りしたり、しわの原因になります。レース素材や繊細なものは、バスタオルに手早く包んで押し絞りがおすすめです。
せっかく生地を傷めないようにお洗濯したのだから、脱水で傷めないようにしたいですよね。
広げたバスタオルの半分ぐらいの面にある程度水を切った衣類を広げ、タオルで挟み、ぐっと押しながらタオルに衣類の水を吸わせて脱水をします。
乾燥方法
ナイトブラの乾燥方法で大切なことは
- 陰干しをすること
- 形を整えること
- 伸びにくい干し方をすること
- 乾燥機は避ける
の4点です。
①陰干しする
直射日光に当たると生地を傷めたり、変色の原因になります。特にブラジャー類は繊細な生地が使われていることが多いので、風通しのよい日陰に干すようにしましょう。
②形を整える
洗濯が終わり、干す前に大切なのが形を整えることです。湿っているうちにカップの中央に指を入れて、カップを伸ばして形を整えましょう。これはシワを伸ばす以外に、生地やレースの縮みを防ぐという意味でもとても重要です。繊細なレースや生地は、手のひらの間にはさんで丁寧にのばしましょう
③伸びにくい干し方
基本的には着用状態に近い状態で、干すのがおすすめです。仕様にもよりますが、伸びにくいカップの下2カ所を洗濯バサミではさんで干しましょう。
④乾燥機は避ける
型くずれや熱によるトラブルがあるため、乾燥機の使用は避けてください。素材によっては、縮んだり、生地を傷める原因になります。
ふんわりルームブラとViage(ヴィアージュ)のお手入れ方法
最後に、ナイトブラの中でも特に人気の高い、ふんわりルームブラとViage(ヴィアージュ)の取り扱い表示を例に、実際のお手入れ方法を解説しておきましょう。
Angellir(アンジェリール)ふんわりルームブラ
可愛い!楽!バストアップできる!など購入者満足度98%と、現在すごい人気のナイトブラです。
実際の取扱い表示はこちら!
マーク | ふんわりルームブラ・取扱い方法 |
---|---|
液温は40℃を限度とし、手洗いができる | |
塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止 | |
タンブル乾燥禁止 | |
日陰のつり干しがよい | |
アイロン仕上げ禁止 | |
石油系溶剤による 弱いドライクリーニングができる |
ふんわりルームブラの着用画像付き使用レポートやサイズ選びのコツ、口コミの評判などはこちらの記事でどうぞ
→ Angellir(アンジェリール)ふんわりルームブラの口コミ&使用レポ!下着のプロが徹底検証
Viage(ヴィアージュ)ビューティーアップ ナイトブラ
無縫製の丸編みで編みたて、着圧変化によって伸縮性とホールド力を両立させたナイトブラです。
実際の取扱い表示はこちら!ヴィアージュはタグか肌に当たらないように、生地に直接刺繍されています。
マーク | Viageナイトブラ・取扱い方法 |
---|---|
塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止 | |
ドライクリーニング禁止 | |
日陰のつり干しがよい | |
アイロン仕上げ禁止 | |
液温は40℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い処理が出来る |
Viageナイトブラの着用画像付き使用レポートやサイズ選びのコツ、口コミの評判などはこちらの記事でどうぞ
→ Viage(ヴィアージュ)ナイトブラの口コミ&使用レポ!下着のプロが徹底検証
まとめ
ナイトブラのお手入れについて、こうやって文章に起こすと少し面倒そうですが、慣れてしまえばとっても簡単です。
お風呂に入る時にタライにお水(またはぬるま湯)をはって洗剤をとかし、ゆらゆらとふり洗いをすればOK!その日にお洗濯をすれば、ふり洗いで十分汚れは落ちると思います。
管理人はお風呂上りに体をふいたバスタオルを使い、乾いた部分でパパッと押しドライしてお部屋に干してしまいます。
最初に取り扱い表示を確認しておけば、手間がかからずナイトブラを長持ちさせることができるので、ぜひ皆さんも試してみてくださいね。
人気のナイトブラを比較して見たい方はこちらの記事をどうぞ
→ ナイトブラおすすめランキング!下着のプロが人気のナイトブラを実際に購入して比べてみた