以前お仕事でブラジャーについての座談会を開催したことがあります。
Fカップ以上の胸が大きい人限定の座談会の際、「同性からの視線が冷たい」という意見がとても多かった事に衝撃を受けました。
胸が小さい人にとってはグラマーな人がとっても羨ましい…。だから全く悪気がなく、「巨乳でいいね~」などと言ってしまう。でも胸が大きいことをコンプレックスに感じている人にとっては意外に切実だったりします。
座談会をきっかけに、当時Aカップだった管理人には到底想像できないような、胸が大きい人ならではの悩みがある事を知ることができました。胸の大きい人って本当に悩んでいるのに「本気の悩み」だと理解されない事が1番つらいことなのだと思います。
こういう事って同性だからこそ理解しておきたいですよね?
現実的な悩みを知ることで、前述したような「同性からの視線が冷たい」ということが減っていくように思います。
良かったら最後まで読んでみてくださいね。
インナーウエアー及びルームウエアー専門メーカーに15年以上勤務。デザイナーとしてバストアップブラ、楽ブラなどの商品企画に携わる。その後アウターの商品企画を兼務のうえ独立。フリーとして活動中。
胸が大きい人の悩み
胸が大きい人の悩みを大きく分類すると下の3つのグループに分けられます。
- 精神面での悩み
- ファッションに関する悩み
- バストの下垂の悩み
順を追ってご紹介していきましょう。
精神面の悩み
まずは胸が大きい人たちが精神的に苦痛だと感じている悩みについてです。主な意見をまとめてみました。
まずは男性からのエロイ視線について。
こちらはそのまんま、「おっぱいデカい!」的な子供っぽいアレです。胸の大きな人って小学生の頃からバストが大きい人が多数。男子からからかわれたり、痴漢にしょっちゅう遭うという体験をした人も多く、トラウマになっている人も。
また、バストをジロジロ見られるって、単純にとても不快。勝手に男好き認定されてしまったらメチャクチャ迷惑だと思います。
もう1つは前述した女性からの冷たい視線について。
こちらは大きな胸を自慢しているように見えたり、ちょっとあざとく見えたりと、日常的に起こりやすい勘違いが大きいようです。決して自慢ではない事がこれからご紹介する悩みの数々を読んでもらえれば理解して頂けるのではないでしょうか。
管理人自身も非常に反省したのは、「胸大きくていいねー!羨ましい」などと軽い気持ちで言ってしまった経験があることです。
悩みを知らないから隣の芝生は青く見えるわけで、「胸大きくていいねー!羨ましい」と「胸小さくていいねー!羨ましい」は同じことなんだと思いました。
ファッションに関する悩み
次は胸が大きい人たちが感じているファッションについての悩みです。デザイナーというお仕事上、こちらについては大いに理解できます。
個人的な感覚ですが、服をかっこよく着こなすにはB~Dカップくらいまでが最適だと感じます。それ以上になると色々と支障が出てくる。だからアウターのモデルさんを選ぶ際はA~Cカップ位のモデルさんを採用する事が多くなります。(Aカップのモデルさんにはパッドで対応できちゃうので)
この辺の認識は、実際に胸の大きな方の悩みと共通しています。
1番大きな問題は太って見える、大きく見えるということ。どうしても胸の存在感に全体が引っ張られてしまうわけです。実際に中肉中前の体型でも、バストサイズが大きいと”ぽっちゃり”という印象になってしまう。視覚効果って本当にあるんです。
解決策としては、痩せる事とバストを小さく見せるブラを着けること。バストの大きい人は実際よりも太って見えてしまうので、普通よりも若干体重を落としておくと見え方が大きく変わります。
こんな体験も!
実際G70だった同僚はダイエット後にF65になったのですが、アンダー65くらいだと、FカップがC~Dカップくらいの見え方になるから不思議。
「胸が大きい人」→「ものすごくスタイルの良い人」へ印象が大きく変わっていました。
また、胸を小さく見せるブラは強くおすすめします。その特徴としては
- バストの突出をおさえ、トップ周径を効率的に減らす構造
- サイドを押さえて脇をスッキリ着やせ効果を狙った作り
- カップ上辺が谷間が見えにくいデザイン
など、様々な工夫がこらされています。
また、ズレにくいストラップレスブラなどもあるので、胸が大きく肩が凝りやすいという人にはとてもおすすめです。
バストの下垂に関する悩み
最後はバストの下垂問題!バストの大きな人は、物理的に胸が垂れやすいというのが現実。ほとんどの方が胸の下垂についての不安を持っているようです。
E・Fカップのバストは両胸でペットボトル約1ℓの重さがあるといわれています。ちなみにCカップの場合は約半分、500mlのペットボトルと同じくらいの重さだそう。物理的に大きなバストは小さなバストよりも、バストを支えるクーパー靱帯に負担がかかるのは明白。だからバストが垂れやすいのは仕方のない事なんです。
ではどうすれば良いのか?
胸が大きい人は早い段階からバストをしっかり支える事が最も大切です。10代や20代は筋力もあり、クーパー靱帯もしっかり弾力があるので気が付きませんが、30代を超えてくると突然胸が垂れてきたという意見が非常に多かったです。
具体的には
- 昼ブラにはサイズの合ったものを身に着ける事
- 睡眠時はナイトブラを着ける事
- スポーツ時はバストの揺れを抑えるスポーツブラを着ける事
ちょっと面倒ですが、バストが大きい方にはこの3点は必須といえます。
特に無意識に寝返りや横向き寝が長い時間続いてしまう睡眠中はクーパー靱帯に大きな負担がかかってしまう。だからできる限り眠っている時はナイトブラを身に着ける事が重要です。
プロが厳選したナイトブラはこちらの記事でどうぞ♪
最後に
いかがでしたか?
「胸が大きいのも結構大変なんだ…」と感じてもらえた方も多いのではないでしょうか?
世の中には本当にバスト自慢の女子もいると思いますが、一方でバストが大きいことにコンプレックスを抱いている方も多いという事をぜひ知っておいて欲しいと思います。
今後の記事で、これらのお悩みを少しでも軽減できるブラジャーなどをご紹介していく予定です。胸が大きくて悩んでいる方は期待していてくださいね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。